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深き森の奥にて
風は古き歌を運ぶ
緑の髪の少女あり
瞳は夜のしじまを映し
赤き文字は空に舞い
忘れられた声を呼ぶ
その手に触れしは 言葉の精霊
消えた物語、今ふたたび紡がれん
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世界のどこか森の奥深く、そよ風が踊る泉のそばに、小さな妖精ルフルが住んでいました。
ルフルの瞳は深い緑色で、モシャモシャの明るい緑色の髪が風に揺れるたび、葉っぱが一緒にささやくようでした。
ある日、ルフルが森を歩いていると、赤い光の文字がふわふわと宙に浮かんでいるのを見つけました。
「なんだろう?」ルフルがそっと手を伸ばすと、文字がきらりと輝き、小さな声が聞こえました。
「ぼくたちは“ことばの精霊”。忘れられたお話のカケラなんだ。」
ルフルはびっくりしました。
精霊たちは、誰かが途中で忘れてしまった物語の言葉だったのです。
「それなら、わたしが続きを考えてあげる!」
ルフルはにっこり笑って、精霊たちをそっと包みました。
そして、心をこめてお話を語り始めると、赤い文字たちはだんだんと輝きを増し、星のようにキラキラと光りながら夜空へ溶けていきました。
それからというもの、ルフルは森の「お話の妖精」となり、忘れられたお話に続きをつけて、新しい物語を生み出しました。
森の動物たちも、木々も、そして風までも、彼女の語る物語を楽しみにしていました。
そして今も、どこかの森で、ルフルのやさしい声が響いているかもしれません。
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