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ひとつの村に
ひとつの奇跡
甘く香る風
ふわふわと舞う光
だけどそれは夢ではなく...
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むかしむかし、美しい森のそばに、小さな村がありました。
そこに住む人々は、森の恵みに感謝しながら穏やかに暮らしていました。
ところがある日、村で不思議なことが次々と起こりました。
パンはふわふわの雲になり、井戸の水は甘いジュースに、野菜畑はお花畑になってしまったのです。
最初は村の人々も驚きつつ楽しんでいましたが、食べ物がなくなってくると大変です。
「これはいったいどういうことかしら?」
心優しい少女リュミエールは、村を救うために立ち上がりました。
彼女の大きな緑色の瞳は決意に輝き、森の奥へ向かうことにしました。
「森の奥には賢者が住んでいるって聞いたことがあるわ。きっと、原因を調べてくれるはず!」
旅の途中、リュミエールは森の小人たちに出会いました。
彼らも村の異変に気づいていて、「賢者なら真実を知っているかもしれない」と、一緒に行くことになりました。
小人たちは森の秘密の道を知っていました。
茂みをくぐり、キノコの橋を渡り、星のように光る花のトンネルを抜けると、とうとう賢者の住む大きな樹にたどり着きました。
賢者は長いひげをなでながら言いました。
「これは妖精たちの魔法じゃな。しかし、ただのいたずらではないようだ……。調べてみよう。」
賢者が魔法の水晶を覗き込むと、そこには妖精の子どもたちの姿が映し出されました。
彼らは妖精の国からこっそり抜け出し、人間の世界で遊んでいたのです。
しかし魔法をうまく制御できず、村に不思議な現象を起こしてしまったのでした。
「妖精の国の女王が、彼らを探しておる。女王に話せば、きっと助けてくれるじゃろう。」
賢者が呪文を少し唱えると、まもなく、妖精の女王が美しい光とともに現れました。
「ごめんなさい。うちの子たちがご迷惑をかけましたね。」
女王は子どもたちを優しく諭し、魔法を元に戻しました。
雲になって浮いていたパンは元のパンに、井戸の甘いジュースは澄んだ水に、畑の花は再びおいしい野菜になりました。
村の人々は大喜び! そしてリュミエールや村人たちは、お詫びとして妖精の国に招待されました。
そこでは、美しい光る花や踊る木々、優雅に舞う妖精たちが迎えてくれました。
こうして、リュミエールの勇気と優しさが、村と妖精の国に新しい友情をもたらし、今日も、森のそばの小さな村では人々と妖精が仲良く暮らしています。
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