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Mystique in Grace #012: 光の羽衣と新たな道 / The Dress of Light and the New Path

***

黒檀の髪

朝露に濡れ

霧のように霞む

静かに揺れる

金色のドレスを纏い

少女は窓辺で

暁を待つ

***

22歳の春、エリスは城の塔の窓から朝焼けを眺めていた。

黒檀のような艶やかな髪が朝露に濡れ、金色の光を放っている。

彼女の着るドレスの繊細な装飾は、遠くから見れば朝霧のように淡く霞んで見える。

今日が最後の日であることを、彼女は重々承知していた。

父が仕立てたこの婚姻話は、領地の未来を守るためのものだった。

しかし、彼女の心は別の男性に捕らわれていた。

城壁の下では、赤い薔薇が静かに風に揺れている。

それは昨夜、彼が忍び込んで残していったものだった。

「もう一度会おう」という約束の証しとして。

太陽が完全に昇り、城門が開かれる時刻が迫る中、エリスは決断した。

父への背信と、自身の運命を賭けた選択。

彼女は金色のドレスを脱ぎ捨て、侍女の持つ旅の衣を身に纏う。

城を後にする前に、エリスは塔の窓からもう一度振り返った。

そこには、新しい誓いと未知の冒険が待っている。

彼女の心は高鳴り、未来への期待に満ちていた。

***

最後の日

刻は訪れる

父の望む運命の鎖

だが心はもう他処へ

愛と自由への空へ

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