画題:
琥珀の帳に立つ記章の乙女 / Maiden of the Amber Veil
キャラクタープロフィール:
名はアマリエ・ローレンシア。通称は「黄昏アマリエ」。
柔らかなクリーム色のドレスに琥珀の光が差し込み、肩から胸元へ流れるシルエットは、古い物語から歩み出た貴き乙女の気配をまとっている。
彼女は静かに腕を組み、決して声高に語らぬが、その沈黙の中に揺るがない意志と、未だ知らぬ運命への予感をひそめている。
アマリエの種族は、人と精霊の血を受け継ぐ「エインヘルシア」の一族。
彼らは古き契約によって王国を護る守護者の家系であり、時代ごとに一人だけ「紋章継ぎ」と呼ばれる英雄候補を生む。
アマリエは、黄金王国オルドリアの辺境都市「ヴァルローナ」で生まれた。
この都市は、世界樹の根が眠るとされる地下聖堂へ通じる門を抱き、王国史の影の要となっている。
身にまとうドレスは、黄昏の陽光を織り込んだ布「グロウシルク」で仕立てられ、袖口と胸元には古い紋章をかたどったレースが縫い付けられている。
腰から下へと落ちるスカートのひだは、砂時計に落ちる砂のように流れ、時間そのものが布に宿っているかのようだ。
髪には薄桃色の花冠と精巧な細工のヘッドピースが飾られ、耳元で揺れるイヤリングは、王都メリディオンでしか作られない聖銀製の護符になっている。
彼女はその装いゆえに、宮廷では「光章アマリエ」とも呼ばれる。
この世界には、記録を焚き消す炎を操る禁忌の存在「無史竜インシディアス」がいる。
インシディアスは歴史書や碑文に宿る「語り」を喰らい、出来事そのものを世界から消し去る恐るべき竜である。
王国オルドリアを司る叡智の女神アウレリアは、これに対抗するため「記章」を人の形に託そうとした。
その器として選ばれたのが、まだ自らの力を知らぬアマリエであり、女神は彼女に「黎章アマリエ」の通称を与え、見えぬ加護を授けている。
アマリエは現在、王都メリディオンにある「紋章学院」で史書の写本士見習いとして暮らしている。
彼女は細い指先で古文書をなぞり、一語一句を正確に写し取ることを何よりも大切にしているが、その行為こそが無史竜に対抗する最初の盾となる。
彼女の周囲の空気は、琥珀色と藍色の境界で揺らぎ、時折、古い紋章の光が一瞬だけ浮かんでは消える。
そのたびに、学院の賢者たちは彼女を「時章アマリエ」とささやき、いずれ訪れる英雄譚の中心となることを予感する。
本人はまだ、自分が英雄になる運命など知らない。
ただ、胸元に下がる小さなペンダントがときおり温かく脈打つことに気づきながらも、それを遠い祖先の記憶だと考えているだけである。
やがて無史竜インシディアスの炎が王国の記録を襲うとき、アマリエは「紋章の書」を呼び起こし、時を越えて語りを守る者として立ち上がることになる。
その瞬間、彼女は「琥珀アマリエ」として、消えゆく歴史に最後の光を灯す英雄となる。
物語的絵画詩:
琥珀の帳に 灯りが揺れて
古びた紋章が 袖口で眠る
静かに腕を組む 乙女の沈黙は
失われた言葉を 抱く器
藍へと溶けてく 黄昏の壁に
未来の影だけが 細く浮かび
耳元の護符が かすかに鳴って
時を綴る役目を 告げようとする
まだ彼女は知らぬ 炎の竜を
まだ世界は知らぬ 消える歴史を
ただ胸の小さな ペンダントだけが
英雄譚の頁を 静かに温める
制作イメージ:
「消されゆく歴史の境界に立つ、まだ自覚なき紋章の乙女が、黄昏色の静かな決意をまとい始める瞬間を描くイメージ。」
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