Mystique in Petite #019: 深紅の帳と漆黒の衣を纏う常夜の姫君 / The Princess of Eternal Night Clad in Crimson Veil and Jet Black
画題:
深紅の帳と漆黒の衣を纏う常夜の姫君
The Princess of Eternal Night Clad in Crimson Veil and Jet Black
キャラクタープロフィール:
物語の背景:
太陽が死に絶え、月だけが輝く「常夜の帝国」で、最も高貴かつ冷酷な血筋を持つ姫君。数百年の時を生きているが、その容姿は成長することなく、永遠に少女のまま時を止めている。彼女が身に纏う黒のドレスは、闇夜そのものを裁断して仕立てられた魔性の衣であり、彼女の意志一つで影の触手となり敵を貫く。背後の赤いカーテンは、かつて彼女の一族が支配のために流させた血の海を象徴しており、彼女はその罪と権力の狭間で、玉座に座ることなく、ただ静かに「終わりの時」を待ち続けている。その白い指先は、生命の温かさを知らず、触れるもの全てを冷たい彫像へと変えてしまう呪いを帯びている。
物語的絵画詩:
重厚な緋色のビロードが 世界を隔てる壁となる
私は苔むした時間の牢獄で
呼吸さえ忘れた 美しい化石のように佇む
白い肌は 一度も陽光を知らぬ大理石
流れる黒髪は 誰の指も拒む夜の絹糸
この胸にあるのは 鼓動ではなく 冷たい渇きだけ
「寂しくはない」と 青ざめた唇が嘘をつく
影たちが足元で 忠実な犬のように蹲るから
けれど本当は知っている
この黒いドレスが 喪服よりも重い運命(さだめ)であることを
窓の外では コウモリたちが祝祭の歌を歌う
さあ 扉を開けて
私の呪われた指先が 世界に触れるその時
すべての色彩は消え失せ 静寂という名の永遠が訪れる
私は待っている あなたという温かな生贄が
この凍てついた物語に 終わりのキスをしてくれるのを