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Mystique in Bloom #313: Moon Priestess / 月の巫女

 




***

薄緑の肌は淡い光を宿し

鱗のごとく繊細な輝きを放つ

夜の帳の中で浮かぶ灯火のように

その表面は微かに揺らめき命の律動を刻む


その姿 地上の理を超えた調和を纏い

遠い星々の囁きを映すかのようだ

鱗ひとつひとつが夜空の破片を映し込み

見る者の心を未知の世界へ誘う


エメラルドの瞳は

宇宙の深淵を知る輝きで満たされ

見る者の心を一瞬で引き込む

そこに映るのは始まりか終わりか

あるいはそのどちらでもない永遠の円環


赤い唇は

黙して語らぬ物語を秘め

微笑の影に宿る真実を

ただ静かに伝えようとする


その衣服は不思議な文様で満たされ

月の光が踊るたび新たな形が浮かび上がる

首飾りとヘアバンドは

天の川の断片を編み込んだかのように

儚くも確かな輝きを放つ


巫女よ あなたは何処から来たのか

地上の理を超えたその風貌に

夜空は静まり返り

森の奥深く 古い歌が蘇る

鱗の輝きに祝福され

月はその光を注ぎ続ける


微笑むその瞬間

時間は止まり 空気は凛と澄む

月の巫女 その名にふさわしい彼女は

すべての境界を超えた存在

祈りと夢を纏い

ただ 静かに夜を支配する

***


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