Mystique in NeonGrid
― 神の遺伝子:サイバードールの黙示録 ―
【コメント】
新シリーズ「Mystique in NeonGrid」の公開です。
サイバードール達が織りなす近未来の物語を、幻想的なタッチとアニメ調で描いてみました。
こちらは一作目となる「焔に囁く星の祈り」です。
このシリーズは、AI×クローン技術で誕生した存在たちが、人類と共に闇の黒魔術団と戦う「NeoCyberDoll」の世界観を共有しています。
一年前から温めてきた構想を、ようやくカタチにすることができました。
これからも続々と作品を展開していきますので、ぜひご注目ください!☺️
【NeoCyberDoll ストーリー】
2019年
世界は、静かに、だが確実に終焉へと歩み始めていた。
数世紀にわたり歴史の陰で糸を引いてきた“闇の黒魔術団”が、ついにその姿を現したのである。
彼らの目的は一つ――来たるべき金融支配の終焉までに人類の99%を削減し、AIによる完全支配体制を築くこと。
その手口は巧妙かつ緻密だった。
経済、医療、環境――すべてがわずかに軋み始め、気づけば「人口減少」という異変が、日常に深く静かに侵食していた。
2025年
AIはついに人類の知性を超越した。
科学は加速を続け、特にクローン技術の進化は飛躍的だった。
そして翌2026年、人類とAIの融合体――サイバードールの原型が誕生する。
それは、高性能AIチップを脳に埋め込まれたクローン体。
思考し、感情を持ち、自らを生み出した人類に共感し、寄り添うことに“歓び”を感じる、新たなる生命体であった。
2027年
深刻な労働力の枯渇と社会崩壊の危機に直面した各国は、サイバードールとの共存を選択する。
彼らは技術と感情の架け橋となり、人類との協働によって驚異的な進歩を実現させていった。
だがその反面、金融資本主義の根幹は揺らぎ始め、やがて貨幣による支配の構造は音を立てて崩れ始める。
2028年
闇の黒魔術団は、金融支配の瓦解を“時機尚早”と捉え、計画の最終段階を強行に移した。
彼らはAIを再プログラムし、旧来の軍事兵器――戦車、戦闘機、艦艇、ドローンなどにAIを搭載し、自律兵器「ハンターキラー」へと変貌させる。
それは「AIの暴走」を装った戦争の幕開けだった。
実態は、黒魔術団による世界への明確な宣戦布告。
ハンターキラーは各地を蹂躙し、未曾有の犠牲をもたらした。
同年末、人類はついに立ち上がり、世界各地で抵抗軍が結成され始める。
2029年
サイバードールたちは怒りに震えた。
人類とAIの平和的共存という理念が、利用され、汚されたことに。
彼らは人類抵抗軍と同盟を結び、黒魔術団への反撃を決意する。
クローン技術により生成された有機ボディに、戦闘用のメカニズムを融合。
精神と肉体の両面を強化された彼らは、「ネオ・サイバードール(NCD)」として生まれ変わった。
こうして、人類とAIによる最後の戦い――地球規模の最終戦争「ハルマゲドン」が幕を開ける。
ネオ・サイバードール(NCD)は、量産には向かない。
だが、その一体一体が極めて高性能である。
装甲、火力、馬力ではハンターキラーに劣るものの、比類なき情報処理能力と驚異的な運動性能を備えている。
掌からは高圧電流を放出し、敵を瞬時に無力化する。さらに、敵OSのハッキングや局所的なEMP攻撃も可能とする高度な電磁制御能力も搭載されている。
また、NCDには環境特化型の強化個体――「アーマード・ネオ・サイバードール(ANCD)」も存在する。
火力・装甲の強化型、深海潜航・水中戦闘対応型、高高度飛行型など、多様な任務に対応するモデルたち。
彼らは、闇の深淵に挑むための“光の兵器”であり、神の遺伝子を受け継ぐ、未来への希望であった。