むかしむかし
空のずっとずっと高いところ
雲のむこうに浮かぶ、やわらかな白の王国がありました。
その国の名は、ネフェリス。
地面も、家も、森も、すべてがふんわりとした雲でできていて、
夜になると空いっぱいに、星がきらきら瞬きます。
その星をひとつひとつ空へ飾っているのが、
雲の国に暮らす人々のおしごとでした。
星の材料はね、雲の丘に咲く星花の実。
それは地上の世界で旅を終えた魂が
空へとのぼって生まれた、光の果実。
星花の丘のてっぺんには、いつもにこやかな少女がひとり。
彼女の名は、セレスティーナ・ルーナ。
ネフェリスの小さな姫であり、
もっとも美しい星をつむぐ「星紡姫」として知られていました。
そんな、星の国のお姫様の絵画詩です。
***
白い雲の うえの国
ネフェリスの ほしつむ姫
髪は空の いろを抱き
瞳に夜を 映す姫
雲の道には 花が咲き
星の実ゆれる 星花畑
きらりとゆれる ひとしずく
それは誰かの「さようなら」
セレスティーナは 手を伸ばし
星の実ひとつ 抱きしめる
「この人は どんな夢を のこしたの?」
そっと微笑む 静かな声
雲の紡ぎ車回せばね
星は光るよ ぬくもりで
青い星 赤い星
ひとつひとつに 願いあり
星の精たち 歌い舞い
銀のはしごが 空にのび
星の国から 天の川へと
今日も星が 飾られる
泣かない姫が そっと泣く
大切なひとを 見送るとき
だけど笑顔で 紡ぎつづける
「あなたの夢を 忘れない」
夜が来ても 恐れずに
雲の国には 光が満ちる
それは姫の 星の花
愛と祈りで 咲いたもの
セレスティーナ ほしつむ姫
明日も空に 星を飾る
誰かの夢が 迷わぬように
そして夜が やさしいように
***
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